昔々、ペルシアはシャーリャル王の御代のこと。
王様はお妃様の裏切りにあってからというものの、
乙女と夜を過ごしては、朝になるとその首をはねるようになってしまいました。
こんな事が続いては、街から乙女が一人もいなくなってしまいます。
そこで、大臣(ワジール)の娘・シャ−ラザッドは、妹のドゥニャザッドとともに
王様の元へ参りますと、夜ごと王様の枕辺で物語を語ることを願い出ます。
それは、一夜にひとつ、あるいは幾夜にもわたるたくさんの物語たちでした。
初めのうちこそ退屈しのぎに聞いておりましたが、
数多の物語に通じ、賢いシャ−ラザッドの語り口に
王様はすっかり心奪われ、シャーラザッドを殺すことができなくなってしまいます。
そして千と一の夜が過ぎ、最後の物語が終わった時……


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シャーラザッドが語った『千夜一夜物語』
(Alf Lyla Wa Lyla アルフ ライラ ワ ライラ、英題:アラビアンナイト)は
多くの物語を含む一大物語群です。
今回はそのうちのひとつ、
※『カマラルザマーンとあらゆる月のうちもっとも美しい月、ブドゥール姫』を
カマル王子とブドゥール姫』と題してお送りいたします。

※岩波文庫(マルドリュス版・豊島与志雄等訳)でのタイトルです。
版・訳者によってタイトルは異なります。
  ●『カマル王子とブドゥール姫
  ●『アラビアンナイト』