江戸薀蓄

第二回【髪型って?】

更新の遅いこのコーナー。
今回は、<女子劇団の時代劇>というのであれば、当然気になるであろう、このネタで。

鬘(カツラ)=ヅラはつけるの?どうなるの!?髷(まげ)は結うの?どーなるの!?

…えー。結論から申し上げますと、
よ、予算の都合で、色々と難しい部分ってありますよね……………orz

というわけで、ワタクシ調べました。付け焼刃的に。

弁解@
まず前頭部を剃りあげる時代劇男性における代表的な髪型、
月代(さかやき)に関してですが、これ、江戸時代も末の頃になると、
あまりやっていないお侍も多かったようなのです。
(というわけで劇中の時代設定も、幕末まではあと少し、という頃に致しました)

ホラ、維新の志士達のフォトグラフィなんかを見ても、まーさーに
”ちょんまげー!!”って方は、実は結構、少ないと思いませんか?
テキトー、というか、ぼさぼさ、というか。…ろ、浪人者が多いせいかしら?
キッチリ月代…は、すごく身分の高い人が殆ど。
この月代、皆やっているようで、実は結髪師さんにマメに剃刀で
ゾリゾリやって頂かなければならない、というとっても手間のかかる髪型。
そういうのもあって、この時代になると、月代をしている人=
身形をキチンと整えている人、というイメージになります。

元々、この月代という髪型は、武士が戦場へ赴く際、兜を被るのに
頭部が蒸れないようにする為にしたヘアスタイルという事で、天下泰平の世が
二百年も続いたこの頃には、もう、元来の意味のようなものは無かったのではないかな、と…。

弁解A
他、堂々と月代にしないでも自然!ていうかむしろOK!
的な職業を、がっつり劇中の主要人物に選んでみました。
それが 1*絵師 2*医師 3*学者 です。
…はい、ものの見事に全員登場してます。
後は坊主アガリの元・不良(ワル)が髪を伸ばしてる最中だとか…。

絵師・医師は総髪という人物が多かったそうです。
なんとなく、イメージ出来ますよね。
真っ黒直毛ロングヘアーに、豊かな髭でもたくわえていそうな…。

私達の舞台では、実際、そんな総髪ではありませんが
(スミマセン、実際に似合う・似合わない等もありまして…orz)
ある程度のポイントは押さえつつも、細かい部分は芝居の嘘、という事で
ドウゾご勘弁くださいませ!!m(_ _;)m

自由な髪型で居るのも、伊達者の心意気!?という事で…;