from DIRECTOR
≫過去の『演出家だより』。

私の住む沿線には「インド人街」なる呼称をされている
駅というか街がありまして、そこらにあるインド料理店や
地元のお店に時々足を運ぶようになってから、急にインド料理
(※そこまで辛くないやつ)の美味しさに目覚めた私です。

ところで、インド料理店に行く度に、あのお店で大抵流れている
音楽PVに、ついうっかり気を取られてしまうのですが、どうですか。
皆様も1度や2度はご覧になった事があるのでは?

あのダンサブルな音楽に踊りまくる男女の群れ。
濃い(失礼)系の男性に、やけにセクシーな露出度の高い
レトロチックな原色の服を着たお姉ちゃん達がハイテンションで
絡んだりして。もちろん、顔は笑顔!笑顔!笑顔!

その「勢いで全部持っていくぜ!」とでも言いたげな、
独特の摩訶不思議ワールドに「なんだろう、この世界は…。」と、
つい半笑いの表情のまま、スプーンを持つ手を止めて
そのままぼーっと見入ってしまう事もしばしば。

時にストーリー仕立てになっているモノもあり、妙に
時代がかったものやうっとりラブロマンス系のものも。
(勝手に台詞をつけてみると楽しい)
インドの映画もそうですが、総じていえるのは大抵
「恋愛が絡んでいて、派手」という点かなあ、と感じました。

というわけで、今回のお芝居もそんな雰囲気です。
…いや、ちょっと恋愛要素は薄めですが。半笑いでご覧下さい。
(06.12.27.)