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『犬神』

それでも彼らは、追い続ける。失った人を想い続け、長い長い時を駆けていく。
守れなかった後悔に、どれほど胸が痛んでも。
重ねた小さなその手が離れ、どんなに世界が変わろうと。


光の向こう。  白い桜吹雪の合間に、愛しい者達の姿が、見えた気が、した。

(台本 ト書きより)