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『千夜一夜物語〜カマル王子とブドゥール姫〜』[再演]

シャハリヤール「私は先日、魔物に囚われているという女に会った。
その女は魔物にさらわれ、普段は棺に閉じ込められての暮らしであったが、
それでも魔物の目を盗み数々の男と不義密通を重ねてきたという。」

魔物でさえ女に騙されるのだ、と知ったシャハリヤール王は、
それからというもの、自分の妃を始め、一切の女を信じられなくなりました。

憎しみが憎しみを呼び、シャハリヤール王は、不義を働いた自分の妃を殺した後、
それ以後毎晩若い娘をめとっては、朝になれば殺すということを三年間続けました。